ビジネスモデルって面白い:サービス代行領域
最近Eコマースについて考えることが多くなりました。発端は、起業するようになって、一見同じ事業内容なのに儲けポイントが種々様々で、市場の変化が起きたとしても市場プレーヤーが共倒れするわけじゃないんだな、とより一層深く考えるからです。
例えば、Eコマースといっても、事業者が商品を大量に購入してオンラインで販売する物販モデル(アマゾン)、様々な事業者にバーチャル店舗空間を提供して彼らの販売を支援するブローカーモデル(楽天市場)、など種々様々で、どこで勝つか負けるか、その駆け引きが非常に興味深いわけです。
Eコマースといっても起業するとなると最初はある程度小規模で始めることが多いんじゃないでしょうか。EtsyやeBayやAmazonマーケットプレースなどで事業展開する小規模事業者は、始めはデザインとかマーケティングとかに集中したいはずなので、受注から配送確認までの物流を最適化することはとても大切なわけです。しかし一方で人手の足りない小規模事業者からすると頭が痛いはず。
そこで登場したのが、最近米国で流行っているサービス代行プラットフォーム事業。
- Zaarly.com
- TaskRabbit.com
そこで個人的に注目したい代行サービスは Shyp です。Shypのサービスはいくつか興味深い機能があります。
例えば、アプリを経由で梱包、配送したい物を写真を撮影し、送りたい場所の住所を指定するので、梱包側もどう纏めると安全に荷物を届けることができるか事前に知る事ができます。また配送トラックの現在位置も、今どのあたりにいて、あとどれくらいで到着するのかもGPS/モバイルを使うことで対応しています。最後に、スタッフが荷物の宛先により、DHL、UPS、Fedex、郵便局など、どれが最適な業者かを判断するので、送り主は「送る」作業は外注に出し、自身は駐中すべき内容に集中できるようになるわけです。つまり、経済的コスト(金銭+時間)と心理的コストを同時に低減してくれる「お抱えお荷物お願いサービス」ってことです。
こういうシュールに特化した、しかも代行サービスなのでやり方によっては高品質なアウトプットを期待できるかもしれません。うまくこういった代行サービスを使って、より一層業務の効率化が可能になってきているな、と肌で感じています。